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🌸少納言好み 貴婦人のたしなみ🌸

少納言👩は綺麗なもの カワイイものが好き🌟古今東西のよきものにふれて人生豊かに過ごしましょ💞

青海波を舞う源氏の君🍁挿頭にした紅葉の葉数が少なくなったのを見て左大将が庭前の菊を折って差し替えた【

四十人の楽人が吹き立てた楽音に誘われて吹く松の風は

ほんとうの深山《みやま》おろしのようであった。

いろいろの秋の紅葉《もみじ》の散りかう中へ

青海波の舞い手が歩み出た時には、

これ以上の美は地上にないであろうと見えた。

挿《かざ》しにした紅葉が風のために葉数の少なくなったのを見て、

左大将がそばへ寄って庭前の菊を折ってさし変えた。

 

【第7帖 紅葉賀🍁】

楽人は殿上役人からも地下《じげ》からも

すぐれた技倆を認められている人たちだけが 選り整えられたのである。

参議が二人、それから左衛門督《さえもんのかみ》、

右衛門督が左右の楽を監督した。

 

舞い手はめいめい今日まで良師を選んでした稽古《けいこ》の成果を

ここで見せたわけである。

四十人の楽人が吹き立てた楽音に誘われて吹く松の風は

ほんとうの深山《みやま》おろしのようであった。

いろいろの秋の紅葉《もみじ》の散りかう中へ 青海波の舞い手が歩み出た時には、

これ以上の美は地上にないであろうと見えた。

挿《かざ》しにした紅葉が風のために葉数の少なくなったのを見て、

左大将がそばへ寄って庭前の菊を折ってさし変えた。

 

日暮れ前になってさっと時雨《しぐれ》がした。

空もこの絶妙な舞い手に心を動かされたように。

美貌の源氏が紫を染め出したころの白菊を 冠《かむり》に挿《さ》して、

今日は試楽の日に超えて細かな手までもおろそかにしない 舞振りを見せた。

終わりにちょっと引き返して来て舞うところなどでは、

人が皆清い寒気をさえ覚えて、人間界のこととは思われなかった。

物の価値のわからぬ下人《げにん》で、

木の蔭《かげ》や岩の蔭

もしくは落ち葉の中にうずもれるようにして見ていた者さえも、

少し賢い者は涙をこぼしていた。

 

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