どの天皇様の御代《みよ》であったか、
女御《にょご》とか更衣《こうい》とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、
最上の貴族出身ではないが
深い御愛寵《あいちょう》を得ている人があった。
最初から自分こそはという自信と、
親兄弟の勢力に恃《たの》む所があって
宮中にはいった女御たちからは失敬な女としてねたまれた。
その人と同等、
もしくはそれより地位の低い更衣たちは
まして嫉妬の焔《ほのお》を燃やさないわけもなかった。
あまりにも有名な源氏物語 桐壺の序文
桐壺帝に愛された 桐壺の更衣
あまりにも深い寵愛のために、
他の方々の嫉妬を受け苦しむ。
とはいえ、
桐壺更衣も元々は、大納言の姫君。
もし、父君が生きておられたら また違っていたのでしょうが、
後ろ盾がないというのは、心許ないもの。
帝の愛情だけが支えでありました。
まさに 比翼の鳥、連理の枝
深い愛情で結ばれた二人の間に、皇子が生まれました。
光り輝くような美しい皇子
これが、光源氏
光る君として、壮大な物語を紡いでいきます。
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