源氏に近い京へ来ながら物思いばかりがされて、
女は明石《あかし》の家も恋しかったし、
つれづれでもあって、
源氏の形見の琴《きん》の絃《いと》を鳴らしてみた。
非常に悲しい気のする日であったから、
人の来ぬ座敷で明石がそれを少し弾《ひ》いていると、
松風の音が荒々しく合奏をしかけてきた。
源氏の君が京に立つときに、
明石の君の形見として渡した琴
明石の君は、大堰の山荘について、
源氏の君の近くに来たものの 心細く頼りない。
悲しい気持ちで弾いた琴の音と松風の音
切なくも美しい情景が目に浮かぶようです。
少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com
🪷ぜひ全文もごらんください🪷
🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷