源氏物語は、脇役の一人一人に それぞれの物語があります🪷
第3帖 空蝉では、伊予介いよのすけ
第16帖 関屋では常陸介ひたちのすけ
空蝉の年上の夫、決して目立つ役割ではなかったけれど、
仕事もできる、器も大きい大人の男
空蝉が、葛藤はあったものの、
夫についていった。
そして、
脇役でも一人である、空蝉の夫 に、
上流貴族以外は、人であらずのあの時代に、
絞り出すような感情を吐露させています。
登場人物の一人一人に、作者 紫式部の想いを感じます。
🪷第16帖 関屋 せきや🪷
空蝉は薄命な自分はこの良人《おっと》にまで死別して、
またも険《けわ》しい世の中に
漂泊《さす》らえるのであろうかと歎《なげ》いている様子を、
常陸介は病床に見ると死ぬことが苦しく思われた。
生きていたいと思っても、
それは自己の意志だけでどうすることもできないことであったから、
せめて愛妻のために魂だけをこの世に残して置きたい、
自分の息子たちの心も絶対には信ぜられないのであるからと、
言いもし、
思いもして悲しんだがやはり死んでしまった。
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第三帖 空蝉(うつせみ)源氏物語 カテゴリーの記事一覧 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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